アブナイ待ち合わせ

夕日をバックに佇む渋い男性を見かけました。すぐ傍にはもう少し年若い男性もいて、二人の間にはどことなく割って入りづらい雰囲気があります。この辺りは、町外れでめったに人も通らないので、秘密の逢引なのかも知れません。 邪魔にならないように、望遠レンズを使ってこっそり撮影させてもらいました。しばらくすると若い男性は立ち去り、少しして今度は黒髪の男性が現れました。まさか二股・・・いや、そもそも邪推が過ぎてましたね。あの人たちがそんな関係だなんて証拠はないのですから。 二枚目の写真を撮って、引き続き息を潜めて見守っていると、黒髪の男性の方がバッグから袋を取り出して、渋い男性に渡していました。私はその様子も三枚目の写真として撮影しました。 ・・・ちょっと、その三枚目の写真はここにお出しできません。私はそれらの写真を持って、警察署に駆け込みました。対応してくれた警察官の方のお話によりますと、彼らは麻薬取締法違反の疑いがかかっており、警察でも動向をマークしていた人物のようです。私の写真が証拠となり、彼らには逮捕状が出るようです。 もし、彼らに声を掛けてしまっていたらと考えると・・・。