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ポンコツ召喚士、何故か召喚成功してしまう

A級召喚士の師匠についていた俺だが、なかなか才能が開花せず、月日だけが過ぎて行った。先の魔王軍との戦いで師匠は亡くなってしまった。他の弟子たちは優秀だった為、他国の王族や大貴族に召し抱えられたり、冒険者のパーティーに入ったりしていた。だが、ポンコツの俺はどこにも就職先は無く、食い繋ぐ為に市井の人たちに請われたちょっとした日用品などを召喚して日銭を稼いでいた。そんなある日、どこぞの貴族のご令息を助けたことを切っ掛けに屋敷に招かれ、余興で魔獣を召喚することになってしまう。 えぇ〜? 俺にそんなことできるわけがないじゃないですかぁ〜。そもそもご令息に渡したのは下級ポーションだったんですから。そりゃあ、ちょっと見栄はって「俺はすっごい召喚士なんだぜ」って言いましたけどぉ。あれは師匠がすっごいんであって俺自身はポンコツもいいとこなんです〜。あああ、そんな期待に満ちた目を向けないでください〜。良心がチクチクしますから。 断るに断り切れずだだっ広い庭で俺は師匠直伝の魔法陣を描く。なんとか小さい魔物でも出して誤魔化そう。師匠からは「お前は魔法陣を描くのは上手いな」と言われていた。うん、まぁそこしか褒めるとこなかったからね。ポンコツな俺を最後まで見捨てなかった師匠には感謝しかない。師匠は本当にスゴイ人でS級の魔獣とかガンガン召喚してたんだよね。それらを使役して戦っていたんだ。師匠の魔法陣は綺麗だったな。詠唱すると虹色に光ってさ。できればあの域まで到達したいと日頃から思っている。 俺の描いた魔法陣が碧色に光る。ここまではいい。問題はここからだ。いつも小さい品物は出せても、魔獣なんかの生き物はまともに出せた試しが無い。S級魔獣なんて夢のまた夢だ。 (なんでもいいから出てくれー!) 衆人環視の中、俺は必死に祈りながら詠唱する。すると、持っていた杖がピカンとひと際強く光ったと思ったら一陣の風が吹いた。思わず目を瞑る。こんなことは初めてだ。失敗したのか?  「おおーッ!」遠くから歓声が上がる。おそるおそる目を開けると、そこに立っていたのは白銀の髪に虎耳の美丈夫と人の三倍はありそうな大きな白い虎。 「我らを喚んだのは貴様か、人間」 え…? 召喚、成功しちゃった……?

コメント (5)

gepaltz13
2025年10月05日 02時02分

悠惺

2025年10月07日 00時23分

white-azalea
2025年10月04日 17時32分

悠惺

2025年10月07日 00時23分

悠惺

2025年10月05日 00時45分

うろんうろん -uron uron-
2025年10月04日 14時13分

悠惺

2025年10月05日 00時45分

五月雨

完!

2025年10月04日 13時16分

悠惺

2025年10月05日 00時45分

もみ
2025年10月03日 23時50分

悠惺

2025年10月04日 00時22分

58

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