金髪令嬢と白き鳥（作者不詳）

とある貴族の家に伝わるこの絵は，それまでの絵の在り方とは大きく異なる大胆な表現技法が賛否両論を読んだ歴史に残る一枚である。 炎の中で純白の鳥を抱きしめている女性を，写実的ではなく抽象的に描いたこの作品のテーマは謎に包まれているが， 一部では神の使いとされる純白の鳥を，心優しきその家の令嬢が大切にすることで，その家は厄災から免れることができた，という物語を描いたのではーーというのが現在の有力説である。