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失恋の涙
ずっと前から好きだったのに 中学の頃はまだ勇気が出せなくて、あの人を追いかけて同じ高校に入学して、 今度こそ告白しようと思っていたのに 先輩は私と離れているうちに他の女性(ひと)と関係を築いてしまっていて もう私が入り込む隙なんてなかった ──もっと早くから告ればよかったのに 泣きじゃくる表の自分とは裏腹に、頭の中で冷ややかに言い放つもう一人の自分の声が聞こえる そんなのわかってるよ、先輩は何も悪くなくて…先輩も、付き合ってる人もとてもいい人で、 悪いのは自分しかいないってことくらい… でも…でも…! ずぶ濡れになってもいいや、むしろいっそのことずぶ濡れになってしまいたい やるせない気持ちで自分が嫌になって、土砂降りの雨の中に身を乗り出した 雨は止まない、その涙が枯れ果てるまで…
