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アマチュアボルダー 森須 佳浦
お題:ボルダリング 「そんなキツそうな顔して、足着いとるんかーい!」 高い位置でのボルダリングを表現したかったのですがどーしても、床に足が着く画像しか生成されず。 本棚や冷蔵庫のシーンはやむを得ずGoogleフォトの編集機能を使用しました。 キャプション 汗が滴り、指先は白いチョークで覆われていた。 黒髪を後ろで束ね、褐色の肌を緊張で輝かせながら、森須は壁を見上げる。 目の前にそびえるのは、彼女にとってただの壁ではない。 過去の挫折、心の迷い、すべてを越えるための頂。 無表情に見えるその横顔には、必死さと静かな決意が宿っていた。 一手、また一手。 華奢な体を支える力強さが、静かに壁を刻んでいく。 彼女が目指すのは、ただ頂点ではない。 ――“登りきったその先にある、新しい自分”。
