🧸「漂流と上陸」の巻き🍄🏝

――――――――――――― ‐プー、アゲハ、モモチ、フブキが転送配管から上陸した直後の砂浜‐ フブキちゃんがテーブルを指さす。 「この人参の散乱は一体⁉ しかも、このキノコは……毒！？」 彼女は、島に常設された簡易リゾートテーブルの上に、毒キノコと人参が雑然と置かれているのを発見した。 モモチちゃんは日傘を開きながら、優雅に嘆息した。 「ああ、バカンス気分が台無しですわ。きっとあの人参のせいで、島の治安が乱れていますのよ」 アゲハちゃんは、ダッシュを終えて汗を拭いながら、空を見上げた。 「え？ でも、空から何か降ってこない？」 その時、遠くの海上で爆発音が響いた。黒煙が立ち上り、一機のヘリコプターが錐揉みしながら海へ墜落していくのが見えた。 プーちゃんが、目を丸くして叫んだ。 「あれは、クマッパさんの社用ヘリなのですぅ⁉」―… ――――――――――――― ‐🌊 クマッパ、力泳す‐ その頃、海では。 クマッスルさんことクマッパさんは、ヘリのエンジントラブル発生直後に機体から脱出。社長の座にしがみつく強靭な肉体で海原を掻き分けていた。頭の上には、脱出時に道連れになった小さなカメが乗っている。 クマッパさん 「くっそ、秘書のヤツ、中古ヘリを掴ませやがって！ 俺様は社長だぞ！ 社用ヘリが海に墜落なんて、メンツ丸潰れだ！」 彼が水を切るたびに、筋肉質な腕から豪快な水飛沫が上がる。サメのヒレが遠くに不穏に見えるが、クマッパさんは構わず、陸を目指して驀進する。 クマッパさん 「だが、これでいい！ 島まで自力で泳ぎ切る、俺様の力を見せつけてやる！ アイピク島め、震えて待ってろ！」―… ――――――――――――― ‐⭐ ナルカミの登場‐ その時、砂浜の奥のリゾートハンモックでは、ナルカミちゃんが青いクマのぬいぐるみと一緒に優雅に昼寝をしていた。 ナルカミちゃん （ふと目を覚まし、優雅に欠伸をする） 「ん……賑やかになりましたわね。星の力で世界が繋がったとはいえ、騒がしい方もいらっしゃること」 彼女が微笑むと、空から星屑がキラキラと舞い降りる。島の異変には気づいているようだが、彼女はバカンスを優先するようだ。 さて、墜落を逃れたクマッパさんは、無事に砂浜にたどり着くでしょうか？ そして、フブキちゃんが発見した「人参と毒キノコ」の謎は、一行をどこへ導くのでしょう？ ―――――――――――――