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World atlas
あるところに,世界を見下ろすほど大きな巨人(アトラス)がいました。 彼は人間と仲良くなりたいけど,大きすぎて人間と話すきっかけがなかなかありませんでした。 『そうだ! 僕なら高いところから世界を見下ろせるから,人間の役に立つ正確な世界地図帳が作れる! それをみんなにプレゼントして仲良くなろう!』 アトラスはそう思い立つと,世界中を歩いて正確な地図を書き上げました。 ところが世界を一周して元の場所に戻ってくると,なんと山は崩れ,森は潰れ,新しい湖があり,海岸線の形は変わり,国が無くなっているではありませんか。 『僕が世界を旅してる間に何か大変なことが起きたんだなぁ。仕方ない。もう一周して地図を書き直そう』 こうして,アトラスはもう一度,世界地図帳を作る旅に出たのでした。
