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駆け抜けた従者
燐「はー、疲れたー」 空「お燐お疲れー」 燐「さとり様ー、なんでクリスマスのプレゼント配りなんて考えたんですー?」 こいし「私が楽しそうだなーって言ったらお姉ちゃんがうっきうきで用意してたよ?」 さとり「だって合法的にこいしのサンタ姿を間近で見られるじゃない」 燐(あ、だめだこの妖怪(ひと)……) さとり「あら、せっかくち〇ーるをふんだんに使って高級マタタビを香りづけに使ったケーキを用意しておいたのだけれど、別の子にあげようかしら?」 燐「それはひどくありませんかさとり様!!?」 ――― トナカイ役にお燐ちゃんをとやっていたのですが、中々いい具合のそりって難しいなーって。 ――― 雪夜のトナカイ少女の小さな休息 雪の降る古い街並みで、赤い髪のトナカイ少女が赤いそりに腰掛け、静かに目を閉じている。彼女はサンタの贈り物を届け終え、疲れた体を休める瞬間。街の灯りが優しく照らす中、遠くから聞こえる鐘の音が、次の冒険への予感を呼び起こす。少女の日常は、冬の魔法に満ちた不思議な旅の連続だ。
