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アイドルと枕
ベッドの上、奈々は小さく震えていた。 衣装はくしゃくしゃに乱れ、むき出しになった太ももが怯えで強張っている。枕を抱きしめたまま、まるでそれが最後の防波堤であるかのように身体を丸めて、視線だけをこちらに向けていた。涙に濡れた瞳が、怯えと哀願と、そしてわずかな諦めを滲ませている。 「ねぇ…本当に、やらなきゃダメ…?」 その声は細く掠れていた。だけど、もう答えなんて分かっている。 拒絶の言葉。震える肩。微かに首を振るしぐさ。 ──全部が、俺の興奮を煽るだけだった。 可哀想?そんな感情はもうとうに捨てた。 アイドル・成瀬奈々。あの清楚で無垢だった彼女が、枕元で涙を流してるなんて…それだけでゾクゾクする。 「大丈夫、すぐ慣れるよ。だって…これから毎晩していくんだから」 囁くようにそう告げると、奈々はびくりと身体を跳ねさせた。 最初は拒んでいたくせに、時間が経つにつれて力が抜けていく。 嫌がってるくせに、逃げない。涙を流してるくせに、俺の手を振り払おうともしない。 その矛盾した反応が、たまらなく淫靡だった。 「本当のアイドルって、こうやって作られるんだよ。表では笑顔で、裏ではこうして足を開く。わかるよね、奈々ちゃん?」 『やめてっ…そんなの、知らなかった…っ』 声が震える。嗚咽混じりの訴えが、部屋の中に響く。けれど、もう彼女の身体は俺の影に包まれていて、抗う術なんて残されていなかった。 俺の指が触れた瞬間、奈々の身体はピクリと震えた。 それでも彼女はもう、叫ばなかった。ただ目を閉じて、枕に顔をうずめて、静かに泣くだけ。 そんな姿が、何よりも興奮する。 白い肌に指を這わせ、何度も汚しながら、“清楚なアイドル”を“俺だけの性処理人形”へと変えていく。その過程こそが、何よりも価値があるんだ。 最初は拒んでいた唇も、次第に抵抗を失っていく。 涙の滲んだ顔が、次第に“従順”という色に染まっていく。 それを見届けるたびに、俺は心の奥底から支配欲が満たされていくのを感じていた。 「可愛がってあげるよ、奈々ちゃん。壊れない程度に、ずっと…ね。」 もう逃げられない。 もう、元の奈々には戻れない。 俺だけのモノとして、このベッドで、何度も、何度でも躾けてあげる。
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