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キツネ娘のくつろぎタイム
穏やかな午後の部屋で、キツネ耳の少女がクッションに腰を下ろす。緑の瞳に退屈そうな光を浮かべ、猫スリッパを履いた足をゆったりと伸ばす。外の世界の冒険から戻ったばかりか、それとも新しい出会いを待っているのか? 彼女の尻尾が優しく揺れ、日常の小さな幸せを語る。ふと訪れる静かな瞬間が、想像力をかき立てる物語の始まりかもしれない。 ……キツネじゃないやい! まあいいや、ルームシューズね、そういうことならお隣の 物知りじいさんが教えてくれるよ、おーい爺さん! ええ?るーむしょうず?なあにいってんだおめえ あああれだろ、おめえ舶来もんの足袋のことだべ え?ちがうんか、じゃあなんだおめえ?ええ?すりっぱ? すりっぱっちゃあうちのばあさんでねえか、え? まあでこんねんすきまがあるっちゅうてこないだなんか そうめんをシーシーシーシー…… え?そりゃあすきっぱ? すきっぱもすりっぱもおんなじようなもんでねえかおめえ なあにいってんだおめえ、え?スリッパー? なあんでろうむしょうず?がおめえはだかでおどるんじゃ ええ?なあんだ上履きのことけ、なあんでそれをはやくゆわんの うわばきつったらあれだべ、おおいばあさんばあさんあれ持ってこいやほれ こないだえめぞん?でやったやつ、ねこの顏のやつあったでねえの おおこれこれ、おめえこれがスリッパっちゅうもんだよ まあでものをしっとらんくせしてえばりくさってからに
