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【福豆】おまめハプニング
弥美に急に家に呼ばれたから行ってみたら、とんでもない格好してた。 「あのさ・・・一応聞くけど、そのカッコ何?」 「え、節分パーティーの時に着ようと思ってる服だけど」 てことは、アレを同級生男子の前で着るつもりか。上下とも虎柄、上は破れかけのチューブトップで下は腰巻とビキニ。あとは付けツノ。いや分かるのよ、鬼のコスプレだって事は私にも分かるのよ。でもアウトでしょ。すごいいかがわしい空気がする。 「恋織ちゃんも着る?」 「着る訳あるか!そんなん着たら水着より恥だし、何より寒い!」 こたつから出たくない私にとって、あれは恥と寒さの地獄のコンビネーション。絶対無理。絶対ありえないけど、たとえ玄葉さんが頭を下げたとしても無理。 「それー、鬼はーそとー!福はーうちー!」 挙句の果てに弥美は、鬼の分際で福豆を投げつけてきた。 「なんで鬼が豆投げるのよ!」 私は平手で打ち返す。けど、防ぎきれなかった分が床に散らばるわ、いくつか肌にぴしぴし当たって痛いわで散々だ。 「あんたね、せめて福豆じゃなくて落花生にしなさいよ。散らかったの全部拾うの滅茶苦茶大変じゃない」 「恋織ちゃんってなんでそういうとこ現実的でシビアなの~。いいじゃん福豆で」 そりゃ本来は福豆が節分用としては正しいのは知ってるわよ。でも後片付けを考えたら絶対落花生の方がいい。福豆を見落としてて後で踏んづけたら地味に痛いし、下手すれば足を滑らせて転ぶしで何もいい事無い。 「・・・あ。それとね、もう一個福豆はやめて落花生にした方がいい理由見つけたわ」 「えっ、何?」 まだ気づいてないみたいだ。仕方ない、言うか。 「あんた、そのカッコだと豆投げられるわよね。だとすると、ソレと同じ事になるわよ」 「ソレ・・・?」 私が指差した先、大きく実った二つの果実に目を落とす弥美。 「きゃあ!?」 やっと気付いた。さっき打ち返した豆がチューブトップの隙間から入ったのか、弥美の胸の先端にあたる部分に『福豆による膨らみ』ができてて、まるで乳首が浮いたみたいになってる。 「も~、恋織ちゃんのエッチ!よくこんな技狙ってできるよね!?」 「狙ってねぇわ、早渚じゃあるまいし!親切に教えてやった友人をエッチ呼ばわりすんじゃないわよ!」 とりあえず、節分当日は絶対にあの服とか、普段のタンクトップは止めさせよう。胸の露出が全然ない服にさせないと。
