星の船、夢の港へ/スマホ壁紙アーカイブ
【星の船、夢の港へ】 誰も知らない海を渡るその船は、星を羅針盤にして進む。 帆を張らず、舵も取らず、ただ夢に引かれるように波のうねりに身を任せる。 船の上の家にはひとりの老人が住んでいる。彼はかつて、どこにも馴染めなかった夢想家だった。 「陸にはない場所がある」と信じて、家ごと船に乗せたのだ。 夜の帳が降りるたび、月は丸く大きくなり、波はまるで記憶のようにきらめく。 遠くにかすかに見える光。 それが「夢の港」だと、老人は知っていた。 誰にも見えず、誰にも届かない場所。 でも彼には、もうすぐ手が届く。 星の船は、今日も静かに進み続けている。
