読書会はまだ始まらない/スマホ壁紙アーカイブ
【読書会はまだ始まらない】 広い花畑の真ん中に、一脚の椅子が置かれている。 まわりには白や黄色、赤や紫の花がたくさん咲いていて、 風が吹くと、花が一斉にゆっくり揺れる。 ここは、誰かが読書会を開こうとして選んだ場所なのかもしれない。 けれど、その“誰か”はまだ来ていない。 椅子はただそこに置かれているだけで、 あたりには人の気配も声もない。 花の揺れる音と、遠くで鳴く鳥の声だけが聞こえる。 その静けさの中で、時間だけがゆっくり進んでいく。 読書会はまだ始まらない。 でも、その「まだ」の感じが、 この景色をかえって落ち着いたものにしていた。
