ダンボールがあれば大丈夫!/スマホ壁紙アーカイブ
【ダンボールがあれば大丈夫!】 「天気予報? 見てないけど?」 その日の朝も、彼女はいつも通り軽やかだった。 ところが夕方、空は容赦なく泣き出した。 傘? 持ってない。 カッパ? 家の奥にしまったまま。 しかし彼女には、伝説の装備があった。 それは……通学路の空き地に落ちていた、やや湿り気を帯びた一枚の段ボール。 「ふふ……運命ってやつね」 頭上に掲げると、雨粒は段ボールの上でダンスを始めた。 完璧な防水とは言いがたいが、見た目のインパクトはSSランク。 通行人「なんで段ボール……?」 数分後。 段ボールはふにゃふにゃに崩れたが、彼女のテンションは崩れない。 なぜなら、 「次は二枚重ねにすればいいってことがわかったから!」 そう言って帰宅した彼女は、 家族から「また拾ったの!?」と呆れられたという。 ──────── ★Xに別カットあります
