この空の青に会いに行こう/スマホ壁紙アーカイブ
【この空の青に会いに行こう】 小さな村の道を歩くたびに、少年は空を見上げていた。 雲ひとつない青は、まるで呼吸しているみたいだった。 「この道の先に、空の入口があるんだって」 幼いころ、祖母がそう言ったのを、彼は本気で信じていた。 だから今日も歩く。 瓦屋根をすり抜け、草に埋もれた小道を踏みしめ、 向こうに揺れる緑の山を越えようとする。 また空に会いたくなったんだ── 彼は笑い、風に声を乗せる。 海がきらめき、電柱がそっと見送るなか、 空はどこまでも青かった。 まるで再会を、ずっと待っていたかのように。
