朝陽がくれた一瞬の魔法/スマホ壁紙アーカイブ
【朝陽がくれた一瞬の魔法】 朝の電車は、いつでも無機質で無言だ。 だけど晴れた日にだけ見せてくれる まるで魔法のような瞬間が私は好きだった。 それは窓から差し込んだ一筋の朝陽が 乗客たちの輪郭を静かに照らす一瞬。 その光に包まれた背中のひとつひとつが、 そのときだけ柔らかく見える。 何も変わらない一日の始まりを ほんの少しだけ違うものにしてくれる 静かな魔法だった。 窓の外の景色は流れて またいつもの無機質な景色に戻った でもわたしの心は穏やかだった。
