森に煙立つ山小屋カフェ/スマホ壁紙アーカイブ
【森に煙立つ山小屋カフェ】 森の道を歩いていて、偶然見つけた小さな山小屋カフェ。 扉を開けると、木の香りとコーヒーの匂いが重なって、 まるで森の奥にもう一つの森があるみたいだった。 カウンターの向こうにいたオーナーは、 年季の入ったマグを磨きながら「ここまで来る人は少ないよ」と笑った。 気づけば、コーヒーの話から、この森の昔話まで、 ずいぶんと長く話し込んでいた。 一杯目が冷めるころには、見知らぬ土地に来たはずなのに、 懐かしい場所に戻ってきたような気持ちになった。 煙突の煙を背に、 胸の奥に小さなあたたかさだけを持ち帰った。
