わたしのインストラクターは毛むくじゃら/スマホ壁紙アーカイブ
【わたしのインストラクターは毛むくじゃら】 朝の光が、まだ夢の名残を残すカーテン越しに差し込む。 ヨガマットを広げた途端、彼はいつものように静かにやってきて、どっかりと真ん中に座り込む。 「そこ、今日のポーズの場所なんだけどなあ」 そう呟いても、彼は目を細めて、尻尾を小さく揺らすだけ。 まるで“呼吸を整えろ”と言わんばかりに。 仕方なく隣にポーズをとると、彼は前足を伸ばして、大きくあくび。 まるでお手本のように、自然で、完璧で、やさしい動き。 人間の先生がいなくても、この朝のレッスンには足りている。 だって、わたしのインストラクターは毛むくじゃらなんだから。
