陸軍カオス・シグナル講座

1. 🎧 リハーサル開始：イヤーマフはファッション 対カオス分室の、雑多なオフィスの一角。三脚に固定されたスマートフォンの前で、**ブロント少尉（轟杏樹少尉）**は真剣な表情を浮かべていた。 彼女は、黒の詰襟軍服にプリーツミニスカートという出で立ち。頭には、防音やプロテクターではない、市販のモコモコした可愛らしいイヤーマフラーを装着している。 若菜少尉は、ブレザータイプの上着にプリーツミニスカートの軍服姿で、ブロント少尉の背後でスマートフォンを操作し、録画ランプを点灯させた。 若菜少尉： 「轟少尉、リハーサル開始よ。テーマは**『海軍のノリノリダンスより、陸軍の魂！』**ね。そのイヤーマフラー、動画映えして最高よ♡」 ブロント少尉： （イヤーマフラーで自分の声が大きく響く） 「はい！皆さんこんにちは！広報担当のブロント少尉です！！ 海軍さんのアクロバティックな発艦サインも良いですが、陸軍には命を繋ぐ、実直なサインがあります！」 ブロント少尉は真面目にいくつかの基本的な陸軍サインを披露した後、引き締まった表情でカメラに向き直った。 ブロント少尉： 「そして……ここからが本題です。戦場における、最も判断を要し、そして最も魂のこもったサインです！」 2. 👎 最重要サインの披露 ブロント少尉は、一切の迷いなく、拳をく握りしめ、親指を、力強く地面に向かって突き下げた（サムズダウン）。 ブロント少尉： 「これが、**『敵発見（ENEMY SIGHTED）』**のサインです！」 ブロント少尉： 「敵の存在は、陸軍歩兵にとって**『いよいよ見せ場だ！』という、最も重要な情報です！このサインで、『状況を認識し、最高のパフォーマンスを発揮する準備ができた』**ことを仲間と共有するのです！」 彼女は、このネガティブなサインが持つ「ダメ」という意味を全く知らず、**「重要な任務開始」**というポジティブな意味合いで採用していた。 3. 💥 クールビューティーの激怒 その時、富士見軍曹が通りかかった。黒髪ボブでタイトスカートの女性下士官用軍服に身を包んだ、26歳の小柄だけど可愛らしい顔立ちのクールな美女である。彼女の表情は既に硬かった。 富士見軍曹が目にしたのは、可愛いイヤーマフラーをつけたブロント少尉が、満面の笑顔でサムズダウンをカメラに突きつけている、という「広報の恥」の光景だった。 富士見軍曹： （書類の束を床に落とす音。低い、氷のような声） 「少尉。……また、余計なことをしていますね」 ブロント少尉は、自分の指導が通じたと勘違いし、最高の笑顔で富士見軍曹に**「敵発見（サムズダウン）」のサインを提示した。** 富士見軍曹： （そのサインを見て、クールな顔が激しく歪む） 「……『敵発見』。なるほど。……少尉、あなたは、その『敵発見』サインを、全世界に公開するつもりですか？」 ブロント少尉： 「はい！陸軍の広報として、世界中の皆さんに正しいサインを伝えたいです！」 富士見軍曹のクールな理性が限界を迎え、肉体言語へと切り替わる。 富士見軍曹： （一瞬で距離を詰め、ブロント少尉の頭からイヤーマフラーをバリッと引き剥がす） 「まず、その無意味な装飾品を外しなさい！」 ブロント少尉： 「ひゃっ！」 富士見軍曹は、驚きで固まったブロント少尉の肩を掴むと、**そのまま床に力強く押し倒した。**タイトスカートの制約を感じさせない、正確で荒々しい体術だ。 富士見軍曹： （ブロント少尉の上に覆いかぶさるような形で、冷徹な声で） 「そして、このサインは、こういう時に使うのですよ！」 富士見軍曹は、ブロント少尉の目を真っ直ぐに見つめながら、片手の親指を、勢いよく地面に向かって突きつけた（サムズダウン）。 富士見軍曹： 「**『おまえは、最悪だ！』**という時にね！」 4. 🥳 カオスな評価 若菜少尉： （スマホの録画を止めながら、最高の笑顔で） 「パーフェクト！ 軍曹の**『理性崩壊』が撮れたわ！ 轟少尉、これが『カオスの真理』**よ！」 若菜少尉は、床で組んでほぐれずの二人に向け、片手の親指を力強く突き上げた（サムズアップ）。 若菜少尉： 「評価（サムズアップ）よ！」 床に転がされ、イヤーマフラーを剥ぎ取られたブロント少尉と、荒々しくサムズダウンを突きつけるクールな富士見軍曹。そして、その様子を満足げに記録する若菜少尉。カオス分室の日常が、最高潮に達した瞬間だった。 ついでに、ミニスカで少尉を押し倒す軍曹の写真も、しっかりスマホに収められた。