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ツキミの日常 -その1
1990年代後半、ス〇リートファイターⅡのスマッシュヒットを機にアーケード界隈では対戦型格闘ゲームが空前の大流行を見せていた。 日本中の若者が必殺技のコマンド入力に精を出していた時代が本当にあったのです。 当時すでに中年のオッサンだった私も、餓〇伝説やK〇F、龍〇の拳、サ〇スピ、月〇の剣士などなどS〇Kの格ゲーに夢中になっていたものです。 そんな折、仲間内でよく話したのが「自分たちが新しい格ゲーのタイトルを開発するとしたら?」というテーマでした(出来ませんけどね) どんなキャラクターが登場し、どんなストーリーが展開し、どういったシステムを導入するのか、など他愛もない妄想を語り合っていました。 今となっては珍しくもありませんが、当時はまだ女性キャラクターを主人公に据えた格闘ゲームはかなり少なかったので 古武道の使い手である18歳の女子高生・藤代雪魅(フジシロユキミ)をメインにした新しい感じのコンテンツにしたいね、という話になりました。 この藤代月魅は雪魅の姉であり、作中最強クラスのキャラクターとしてデザインしたものです。 当時の格ゲー事情を知っている人にはあるあるだと思いますが、ストーリーモードにおいてラスボス戦手前に出現するCPU専用の中ボス設定でした。 妹を守るためにわざと悪の敵組織に捕まり拷問に耐えていたが、姉を救出しようと雪魅が乗り込んできてしまったので仕方なく拘束具を破壊し 力試しをしてやろうと雪魅の前に現れる、という筋書きでした。 これまた当時のあるあるですが、特定の隠しコマンドを入力すると本来は使えないキャラでありながらプレイアブルとして キャラ選択画面に出現するというしょーもない小ネタまで考えていました・・・・・・ いったい何をしていたんでしょうね、あの頃の私((笑))
