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【お肉】女剣士のお肉にむしゃぶりついた話
旅人の俺が魔物も多い険しい渓谷を歩いていたら、どこからか肉の焼けるいい匂いが。匂いを頼りに近づいてみると岩陰に回り込んだところで、布面積の少ない軽装を着た若くて美人な女剣士が野外で肉を焼いて食べていた。多分、狩りの最中なんだろう。 「おいしそう・・・」 彼女の大きなオッパイを見て思わず俺の口から言葉がこぼれた。すると女剣士はこっちに気付いて、肉にかじりついたまま少しだけ微笑んだ・・・ように見えた。 「ボクのお肉?ちょっとなら食べてもいいよ」 「えっ、いいのか!」 これは予想外・・・いや、こんな格好してるくらいだからそういう趣味があるのか?俺は荷物を放り出し、彼女に駆け寄って両腕を掴んで押し倒した。 「わわっ!?」 そのまま、女剣士のおいしそうなオッパイにむしゃぶりつく。少し汗ばんだ肌の塩味と、きめ細かい肌質の舌触りがたまらない。 「な、何すんだよぉ~~~~~っ!!!」 もっと堪能しようと思った矢先、彼女のグーパンチが飛んできて俺は吹っ飛ばされた。転がりながらやっと気づいた。『ボクのお肉』ってオッパイじゃなくてあの食べてた肉だわ。正直、あの瞬間はオッパイしか目に入ってなかったせいでナチュラルに間違えた。謝罪と説明をしようかと思ったが、グーパンチの威力が凄すぎてちょっとまともに喋れない。何とか顔だけ動かして女剣士の方を見ると。 (吸われた吸われた吸われた吸われた吸われた・・・!) そんな事を思っていそうな、はわはわしたパニック顔で胸を押さえて恥じらっていた。真っ赤になったその顔が可愛くて、ついぼーっと見ている内に女剣士は装備をまとめて逃げてしまった。仕方ない、次にどこかで会えたら謝ろう。 「グルルル・・・」 と思っていたら、鋭い牙を持つ肉食魔物がやってきた。多分、女剣士が焼いていた肉の残り香につられてきたのだろう。魔物は俺をじっと見ている。 (・・・生きて帰れるかな、俺) 生きて彼女に再会できる事を祈りながら、俺は死んだふりをする事にした。
