見上げる希望の灯/スマホ壁紙アーカイブ
【見上げる希望の灯】 あの夜、彼女はひとり丘の上に立っていた。 手を振るでもなく、願いを叫ぶでもなく、ただ静かに見上げていた。 風に乗ってゆっくりと浮かぶ気球たちは、誰かの想いをそっと灯していた。 過去の後悔、未来への祈り、名前のない願い。 それぞれの灯りが、空の星と区別がつかないほど遠くへ遠くへ。 彼女の足元にも、ひとつだけランタンがあった。 その灯りはまだ弱くて、小さく震えていたけれど、 彼女はそれを抱え、そっと空に放った。 灯りは風に乗り、夜空へと舞い上がる。 それを見上げた彼女の頬には、静かな微笑みが浮かんでいた。
