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【R-18】緊急対応
「遠慮しなくていいよー?ほら、ちょっとだけね♡」 獅子島さんがそっとYシャツを引っ張る。綺麗なピンク色の尖端が僕の目に飛び込んできた。かぁっと下半身に熱が集まるのを感じる。そして、それと同時に頭にも血が上った。ちょっといい加減、こういうからかい方やめてもらおう。 「獅子島さん、ちょっと来て」 「えっ?」 僕は獅子島さんの手を握ると、足早に教室を出た。 「ちょ、ちょっとはさみん!?どこ連れてくの?」 「保健室だよ」 廊下をずんずん進み、目的のドアを開ける。養護教諭の先生はいなかった。ベッドも誰も使ってない。好都合だった。 「獅子島さん、こっち」 「わわっ!」 僕は獅子島さんを一つのベッドに仰向けに寝かせた。ちょっと乱暴にしたせいか、Yシャツの前が完全に開いて獅子島さんの形の良いおっぱいがぷるん、と顔を出す。 「いつもいつもえっちなからかい方して・・・!僕だって、やる時はやるんだからね」 僕は手近な棚の引き出しを開ける。ケガする事も多い僕は、どこに何があるのか知っていた。 「は、はさみん」 「じっとして」 手で胸を隠そうとする獅子島さんを口調と視線で制止して、僕は取り出したモノを獅子島さんの乳首にぺたりとくっつける。 「きゃっ!?」 「・・・うん、これでよし」 何度かすりすりと擦って、しっかり乳首にくっついたのを確認してから手を離した。僕が貼ったのは絆創膏。これなら、簡単には取れないしYシャツが透けても乳首は見えなくて済む。 「応急処置だけど、これでYシャツが汗で透けても大丈夫だよ。・・・全くもう、獅子島さん可愛いんだから、もし他の男子にノーブラなのバレて恥ずかしい写真でも撮られたらどうする気なの!脅されて無理矢理えっちな事されるかも知れないんだよ?小学生時代何回も襲われた僕だから分かるけど、あれって本当に怖いし後を引くんだから!」 僕は獅子島さんを心配して、そうお説教した。力で勝てない相手に無理矢理押し倒されるのって、本当に夢に見るくらい怖い思い出になるんだから、獅子島さんにはそんな思いをして欲しくない。 「あ・・・ありがと、はさみん」 獅子島さんはYシャツの前を閉じると、そっとベッドから起き上がった。しばらく自分の胸の具合を確かめてたみたいだけど、その後じろっとこっちを見て口を開いた。 「・・・でもさぁ、はさみんが手ずから貼らなくて良かったよね、絆創膏。普通に渡してくれれば自分で貼れたんですけどぉ・・・?」 「・・・あ」 言われてみたらそうだ。僕、獅子島さんのおっぱいを無理矢理見た上に乳首まですりすりとかしちゃった!なんて事を! 「ご、ごめんなさい!無理矢理されるのが怖いって分かってるのに、僕がやっちゃってる・・・!」 「・・・まぁ、はさみんだからそんな怖くは無かったし、心配してくれたのも分かるけどさー・・・はさみんのすけべ」 反論できない。僕、知らない内にえっちな事に慣れてしまって結果的にすけべになってるのかも。 「私のナマおっぱいは安くないからねー?はさみんが役得した分は今度返してもらうからそのつもりでいてね?」 「はい、ごめんなさい・・・」 獅子島さんに弱味が一つできちゃった。でも、この日以降獅子島さんは前よりもえっちなからかい方をしてくる回数が減ったので、そこは良かったのかも。
