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【イヤーカフ】ある男子生徒の手記
僕がコネサンス魔法学園の廊下を歩いていると、急に出て来た女の子に抱き着かれて押し倒され、上に馬乗りになられてしまった。 見ると、何度か授業で一緒になったヴァニラさんだ。ひどく興奮した様子で僕の上で腰をくねらせている。 僕が突然の事にびっくりして何もできずにいると、ヒマリさんがやって来てヴァニラさんを引きはがし、僕に丁寧に謝罪をして立ち去った。 一体何がどうなっているのだろう?恨みを買ったような覚えや好かれる心当たりはないから、もしかしてヴァニラさんは発情期だったのかも。 ・・・思い返せば、ヴァニラさんは耳に何か魔道具を付けていた。あれは確か、ウサギ型獣人の発情を抑制する魔道具だったはずだ。 付けていると発情期だとバレてしまうという事で恥ずかしがって付けない子もいれば、発情期がキツイので逆にオシャレとして普段使いのアイテムにする事で人目を気にせず付けている子もいる。 それを付けていてなお、たいして仲良くも無い上に彼女いない歴=年齢というほどモテない僕を押し倒すなんて、ヴァニラさんの発情期ってかなり重いんだ・・・。 こんな事を考えては失礼だけど、まるで魔物のバニートラップみたいだったな・・・。あ、いけない。忘れてあげないと。一時の気の迷いで僕を押し倒しただなんて、正気に戻ったら気にしてしまうだろう。 でも彼女の温かくて柔らかい肌の感触がまだ残っている。女の子特有の良い匂いも間近で嗅いでしまった。僕、この先ヴァニラさんを意識せずにいられる自信がないなぁ・・・。 ※バニートラップの呪いの能力が無くなっても、時々こうして発情して男子を襲ってしまうヴァニラ。ウサギ型獣人用の魔道具ではバニートラップであるヴァニラには効かないようです。 しかも性質の悪い事に童貞男子を見抜く事が出来るようであり、積極的にチェリーボーイをハントしようとします。おかげで何人かの被害者はヴァニラに脳を焼かれています。 ちなみにヴァニラが発情状態の時は主にヒマリがそれを食い止めなければならないため、その時期のヒマリは女の子の日の時よりピリピリしている事が多いです。
