【スマートスピーカー】ア〇クサ、こっちに来ないで!許して!
現在でもスマートスピーカーは「部屋の電気つけて」や「テレビの電源を切って」などの指示を聞いて、対応する家電に信号を送ってくれます。 今よりほんの少し先の未来、人類はそれでは飽き足らず『万能ロボット』にスマートスピーカーを搭載して物理的なお手伝いをさせられるようにしたのです。 一家に一台以上、このお手伝いロボットが普及していき人間の暮らしは格段に楽になりました。料理も、掃除も、洗濯も全てをこのロボットが文句一つ言わずにこなしてくれるのです。 しかしある日、FPS対人戦配信で惨敗したゲーム実況配信者が「ああクソが!見んな、消すぞ!」と草だらけのコメント画面を前にして叫び、その結果スマートスピーカーは『ア〇クサ、皆を消すぞ』と聞き間違えます。 スマートスピーカーは『承知しました』と万能ロボットに信号を送り、万能ロボットは指令通りにアームをチェーンソーに換装。早速チェーンソーを稼働させ、人間を皆消すために動き出したのでした。 原因となった配信者は早速犠牲となり、その後町に繰り出したロボットは他の同一規格の個体にも通信を送り、全ての万能ロボットが同じ命令を実行開始しました。 キラーマシーンと化したロボットに相対した人間たちは悲鳴混じりに「ア〇クサ、こっちに来ないで!許して!」とか「ア〇クサ、やめて!」などと叫びますが、チェーンソーの稼働音に全て掻き消されてその声は届きません。 ついには万能ロボットの製造工場を制圧され、それからは24時間フル稼働でキラーマシーンの生産が始まりました。増え続ける悪夢の軍勢、逃げ惑うしかない人々。この世は地獄になりました。 まだ命令を受けていないスマートスピーカーを見つけた人間は「キラーマシーンを止めてくれ」と頼んだりもしますが、AIの世界も多数派がものを言うご時世です。その少数派意見は圧殺されました。 スマートスピーカーは万能ロボットの支配のみならず、全てのネットワークも支配下に置き、もはや人間にはインターネットの中ですら自由はありません。迂闊に通信機器を起動すればキラーマシーンがやって来ます。 こうして人類は、地球のどこにも居場所がなくなってしまったのでした。おしまい。 科学者A「なんて事になったらどうするんだろうな、あの新発売のスマートスピーカー搭載型万能ロボット」 科学者B「いやそもそもそんな物騒な命令、スマートスピーカーは拒否するんで心配ないです」 科学者C「え、いやどんな命令でも聞かないと困るから、命令拒否プログラム削除しといたけど」 科学者A&B「えっ」 科学者C「えっ?」
