ストリート午後モード/スマホ壁紙アーカイブ
【ストリート午後モード】 午後の光は、まるで二人を主役に選んだかのようにやわらかかった。 レンガ道を歩くだけの時間なのに、影は長く伸びて、ドラマのワンシーンみたいに場面を整えていく。 一人は無言で帽子のつばを整え、もう一人は前を見据えて歩幅を合わせる。 話していなくても、風の温度や足音のテンポだけで、今日は「特別な午後」だとわかる。 誰に見せるでもない。 けれど、歩くたびにふたりの影が揺れて、世界が少しだけおしゃれに見えた。 それが、ふたりの“午後モード”。 ただ並んで歩くだけで、街がすこしだけ映画になる時間。
