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閃光のミラージュ 超番外編 【荒野の書き初め!?】
果てしない荒野の真ん中に、 まるで挑戦状のように――巨大な書き初めの紙がそびえ立っていた。 白く、無垢で、まだ何も刻まれていない一枚。 その前に立つのは、紫苑。 青いパーカーに黒のショートパンツ、足元のブーツが砂を踏みしめる。 手には、いつもの黒いメイス。 だが今日は敵を砕くためではない。 「……今年は、力強くいく」 短くそう呟き、紫苑はメイスを肩に担ぎ、深く息を吸う。 荒野の風が髪を揺らし、静寂が一瞬、すべてを包んだ。 次の瞬間―― 彼女は踏み込み、メイスを大きく振りかぶる。 叩きつけられた一撃が、紙を震わせ、 黒々とした一文字が、衝撃とともに浮かび上がる。 筆ではなく、力で描く書き初め。 荒々しく、迷いなく、紫苑そのものの一撃。 砂が舞い、余韻が残る中、 紫苑は紙を見上げて小さく笑った。 戦いの荒野で、敵ではなく“白紙”に挑んだこの時間。 そこに刻まれたのは、文字以上のもの―― 覚悟と意志だった。 新しい年へ。 紫苑の書き初めは、今日も誰よりも豪快で、真っ直ぐだ。 ※これにて紫苑の正月番外編は終了です。 皆様「スタンプ、いいね」ありがとうございました(笑)
