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【肉じゃが】題『妻と家庭の味』
「ただいま。・・・美味しそうだね?」 「た、ただの肉じゃが・・・」 ヒマリ(以下ヒ)「よし、こんなもんですかね。写真と煽り文は」 ミリシラ(以下ミ)「おいヒマリ・・・何でワシ真の姿に戻らされた上に裸エプロンで料理させられたんじゃ?」 ヒ「今も昔も、男なんてのは『家庭的な女性』と『おっぱい』に弱いんですよ。少なくとも私が知る限り、おっぱいに反応しない男ってのはいません」 ミ「男が乳に弱いのは知っとるわい。それとこれと何の関係があるんじゃって聞いてるんじゃが」 ヒ「ミリシラ先生が彼氏欲しがってるみたいなんで、この写真を料理屋の広告とかに使ってもらうといいかと思いまして。料理屋は伝説の三大賢者の一人に宣伝してもらえてWin、ミリシラ先生は家庭的な女アピールができてWin。良くないです?」 ミ「バカモン!衆目に裸を晒せっちゅうんか!このワシが!?ありえんわい!」 ヒ「ミリシラ先生ってエルフ界隈では行き遅れですけど、人間の男からしたら基本は年齢より見た目なんで、人間男性には受けると思いますよ」 ミ「お主さりげなく失礼じゃな・・・てかワシ、できれば人間と恋仲になるのは避けたいんじゃが。寿命が違い過ぎて、未亡人確定なんじゃもん・・・」 ヒ「私の前世の旦那なんて、元テロリストで古巣と戦わされてて、テロ組織が潰れたら旦那も死刑台行きって状況でしたが?それと比べればマシでしょ」 ミ「お主の前世どうなっとんじゃ!」 サイト(以下サ)「ミリシラ様、失礼します。ラファエル様からお菓子のお裾分けです」 ヒ「あ、サイトさん・・・。そうだ、サイトさん、この写真見て下さい」 ミ「あっ、こら!」 サ「これは・・・ミリシラ様が若奥様になった感じの状況をイメージしたのかな?」 ヒ「ほら、若奥様ですって!サイトさんみたいな人間から見たらぴちぴちギャルなんですよ!行けますよこれは!肉じゃが出してるお店の宣伝に使ってもらいましょう!」 ミ「ううん・・・だから人間に受けてもなぁ。長命種族から見たら結構な歳なんじゃから、エルフの男とかに聞かないと意味無いんじゃよ・・・」 サ「・・・ですが、俺から見ても少し気になる点がありますよ。この煽り文、考えたのはヒマリさんかな?」 ヒ「はい、私が書きました。ダメですか?」 サ「夫婦のやり取りとしては自然だし、状況を理解させるのにはいいけど・・・ちょっと直接的過ぎて公の場に出すのは不適切かなと思う。男がミリシラ様の横乳を見て『美味しそうだね』って言うのはこの後の情事を思わせてしまうし、ミリシラ様のセリフも『ただの肉』って言うのは“普段からよく体を重ねているから今更胸なんて特別感ないでしょ”という裏側がうかがえてしまうね。ヒマリさんが巨乳の事を『肉』って思ってるのが無意識に出たのかな?」 ヒ「あれ、本当だ。気付きませんでした」 サ「気付かなかった?あれ、ではこのセリフはどういう意図だったの?」 ヒ「普通に『肉じゃが美味しそうだね?』と『ただの肉じゃがだよ・・・///』っていうやり取りなんですが」 サ「ああ~・・・俺、この『ただの肉じゃが』の『じゃが』をミリシラ様の語尾と勘違いしてたよ」 ヒ「なるほど」 ミ「なるほど、じゃないが!サイトの言う通りにも読めるじゃないか!早く別のセリフに差し替えんか!」 ヒ「いや、いいんじゃないですかむしろこのままで。元々このセリフ回しに性的な意図はない訳だし、堂々としてれば。エロい意味に読めちゃうのは受け手の問題ですよ。サイトさんもラファエル様に性欲抑制されててもやっぱり男なんですね」 サ「はは、そうかもね。そうなると男が女性の胸を好きなのは、意外と性欲よりも深い所の本能なのかも知れないな」 ヒ「はー、ほんと男の人って・・・やっぱ巨乳じゃないと人権ないな」 サ「そう?ラファエル様はそこまで大きい訳ではないけど、俺はとても美しい身体だと思うよ。彼女こそ女神だと言っても過言じゃない」 ミ「出おった、当然のようなノロケが。あーあつまらん、つまらんのぅ!サイトよ、ラファエルによろしく言っておいてくれ。菓子の礼に何か考えておくわい」 サ「はい。では俺はこれで」 ヒ「じゃあ私も早速売り込みに」 ミ「行かせるかぁ!『極大消滅呪文』!」 ヒ「ああーっ!?写真が!何すんですかミリシラ先生!」 ミ「バカモン!エロい意味に受け取れるかも知れないセリフが載った写真なんぞ世に出せるかぁ!」
