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女子高生はパンダに覚醒する………♡
霧島紅葉 ― パンダのコスプレ姿 休日の昼下がり、紅葉の部屋にやわらかな陽が差し込む。 クールな制服姿とは打って変わり、ふわふわのパンダパーカーに身を包んだ彼女は、どこか幼さの残る表情で鏡の前に立っていた。 鏡に映る自分をじっと見つめ、フードの耳をちょこんとつまんでみる。 「……悪くない、かも」 思わず小さく笑うその顔は、学園で見せる鋭さのない、ごく普通の十七歳の女の子のものだった。 誰にも見せない“癒やし系キャラ”になりきる時間―― それは紅葉にとって、心を解きほぐすための大切なひとときだった。
