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陽だまりと、たい焼きとルナ【天城 ルナ(瑠奈)】
昼下がりの街は、ガラスに反射する光で少し眩しい。 人通りの多い通りの真ん中で、ルナはたい焼きを両手で持って立ち止まった。 白いオフショルのニットに、ショートデニム。 派手な見た目に、すれ違う人は一瞬振り返るけれど―彼女自身はそんな視線を気にしない。 「昼のたい焼き、意外とアリじゃん?」 そう言って、無邪気に笑う。 夜のネオンの中にいる時よりも、昼のルナは少しだけ素の顔を見せる。 強気なギャルで、街を堂々と歩くけど、甘いものの前では少しだけ表情が緩む。 たい焼きの温もりが、心までほぐしてくれるから。 昼の光に照らされるその姿は、“派手”じゃなくて、“明るい”。 今日もルナは、自分のペースで、街を楽しんでいる。
