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女子高生は紅の女王に覚醒する………♡ (霧島 紅葉)
ステージの灯が一度すべて消え、闇の中に静寂が訪れる。 やがて金色の光が再び舞台を照らした瞬間、そこに立っていたのは―― 艶やかな黒のドレスに身を包み、漆黒の仮面を纏った霧島紅葉だった。 「さぁ……ここからは、“大人のハロウィン”を始めましょう。」 軽やかにスカートを翻しながら、彼女はランタンの炎が揺れる会場を歩く。 その一歩ごとに、観客の視線が息を呑むように吸い寄せられていく。 魔女でも、幽霊でも、猫でもない―― 今夜の紅葉は、“誘惑と品格を兼ね備えた舞踏会の女王”。 仮面の奥の瞳が優しく細められたとき、観客の誰もが確信した。 これはただのコスプレショーではない。 紅葉自身が、ステージそのものを支配しているのだと。 ――赤いリボンが舞う中、紅葉は微笑む。 「仮面の下の素顔、知りたいなら……覚悟してね?」 ハロウィンイベント第4幕。 夜の舞踏会の主役は、間違いなく霧島紅葉だった。
