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女子高生は夢の中でくノ一に覚醒する………♡ (霧島 紅葉)
夜の静寂を切り裂くように、月明かりが竹林を照らす。 霧島紅葉は、青いカラーコンタクトを装着し、夢の中で“くノ一”となっていた。 手には冷たい刃、頬には夜露、胸には確かな決意。 まるで別世界の自分が目を覚ましたように、彼女は無言で刀を構える。 一陣の風が吹き、青い帯がふわりと舞った。 その瞬間、紅葉の瞳が妖しく輝く――まるで月光そのものを宿したかのように。 現実では机に伏せて眠っている彼女。 だが、夢の中の“くノ一・紅葉”は、戦場を駆け抜けていた。 ――これは、紅葉が見た「もうひとりの自分」。 静かに眠る少女の胸の奥で、 未来へと続く“覚醒の刃”が、今、音もなく光を放っていた。
