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年始の甲板上、羽根つきとYak-141の風

年始の晴れた朝、あきつ丸の甲板は華やかで少し騒がしい光景に包まれていた。対カオス分室の面々は、新年の特別訓練――いや、羽根つき大会を行っていた。 上層部からの指令は明確だ。 「市民やジャーナリスト、視察団から『陸軍が空母を持つとは何事だ』との文句が出た。 平和的イメージを見せるため、動画を撮影せよ――あくまで平和的で楽しげに映るように編集すること」。 甲板上では、ブロント少尉が168cmの金髪ポニーテールを揺らし、黒ブレザー軍服にミニプリーツスカート、ニーハイソックス姿で羽子板を振る。 マリリン・モンロー風にスカートを押さえ、楽しそうに笑う表情は映像用としても完璧だ。 STOL噴射で着艦してくるYak-141が迫り、甲板上の空気を巻き上げる。 羽根や髪が舞い、ブロント少尉の羽根つきに躍動感を与える。 セント・レッド・ジャイアントも離着艦を繰り返し、ローター風で舞い上がる雪や羽根が甲板を小さな嵐のようにする。 Yak-141もセント・レッド・ジャイアントも、前年のクリスマス用に赤緑白茶色で彩られたまま。 予算不足で塗り替えられなかったが、動画用の華やかさとして活用されていた。 福井曹候補生、若菜少尉、リゼット少佐、富士見軍曹は風に翻弄されつつも立ち位置を確保し、ブロント少尉の笑顔を引き立てる。 甲板全体が楽しげで平和な雰囲気に満ち、外部の市民やジャーナリストの視線を意識しながらも、彼ら自身は羽根つきに没頭していた。 こうして撮影された動画は、後で適切に編集される予定だ。 Yak-141の噴射風やセント・レッド・ジャイアントのローターの轟音はカットされ、ブロント少尉たちの笑顔と羽根だけが強調される――血気盛んな外部の人々も、SNSで動画を見れば「なるほど、隠す気は一切なし。そもそも、この空母もどき、役に立つのか?」と呆れるだけだろう。 甲板上では羽根が舞い、笑顔が弾ける。Yak-141の迫力ある噴射風に翻弄されつつも、ブロント少尉たちは楽しそうに羽根つきを続ける。 冬の新年の空気と舞う雪が、自由で楽しい平和的空間を彩っていた――ここは笑顔だけが支配する特別な時間である。

さかいきしお

コメント (27)

999fun
2026年01月07日 12時06分
ucchie2772
2026年01月07日 10時56分
Ken@Novel_ai
2026年01月07日 09時11分
manabu
2026年01月07日 02時43分
thi
2026年01月06日 14時32分
T.J.
2026年01月06日 14時06分
takeshi
2026年01月06日 13時53分
white-azalea
2026年01月06日 13時32分

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