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【ヘッドホン】叱る時はちゃんと叱る

●SIDE:理久津美空 「おらタスカル、洗ってやっからこっち来い」 水着姿のオレが呼びかけると、不満げな表情のタスカルが風呂場に入ってきた。花畑と黄場はリビングで待ってるからここにはいねぇ。だからなのかタスカルが不満顔なんだが、実に癇に障る。 「何だその面は。オメーが女子と風呂入りたいって言ったんだろーが」 「美空じゃなくて朝霞が良かったカル・・・」 殺意が芽生えるが、何とか押し込める。元はと言えば、タスカルの奴が臭うのでちゃんと風呂入ってるのか聞いたら、シャワーで流すだけしかしてないという事が判明したからコイツを洗ってやろうという話になったんだ。ただでさえ夏で臭うってのに、シャンプーもボディソープも使ってねぇときやがった。ふざけてやがるぜ。 「ていうか、美空のその恰好は何カル?白スク水はまあいいとしても、ヘッドホンはおかしいカル。音楽聞きながら入浴する習慣でもあるのかカル?」 「ねぇよそんな習慣。こりゃ元々壊れてんだ。音楽を聴くためじゃなくて、アホ共のうるせぇ言葉を遮るために付けてんだよ。耳栓より角が立たねぇだろ?」 そうして日頃から首にかけている内に、無いと落ち着かないようになっちまった。まあ変身してる間は服と一緒に消えるんだけどな。 「ナチュラルに人を見下してるカル・・・美空はつくづく魔法少女らしくないカル」 「うっせ」 オレはタスカルにシャワーを浴びせ、シャンプーとボディソープで洗っていく。 「あー、人に洗ってもらうのって気持ち良いカル~♪何か、普段は生意気な美空を召使にしたみたいで気分も良いカル~」 「人を不愉快にさせるためだけに一言足すんじゃねぇ」 獣臭いタスカルの体を洗っていくと、タスカルの腰に巻いたタオルがむくむくとテントを張り始めやがった。このエロダヌキ、何だかんだ言っても興奮してやがる。うっかり襲われないようにしねぇとな・・・ん?い、いや待て。こいつは・・・! ●SIDE:黄場朝霞 「美空ちゃん、タスカル君と喧嘩してないかなぁ?」 「ふふ、大丈夫だよ。タスカルくん、顔は不機嫌だったけど尻尾ふりふりしてたから」 梨々花ちゃんはお風呂に行った二人の事が心配みたいだけど、わたしはそんなに心配してない。マジカヨになる前から病弱だった私は、人の顔色を窺うのが上手になってしまったみたいで、何となく相手がどういう感情なのかが分かるから。タスカルくん、本当は少し嬉しいみたいだった。 「え~?でもタスカル君が憎まれ口を叩いて美空ちゃんにしばかれるとかありえそうじゃない?」 「それは否定できないかな・・・」 タスカルくん、美空ちゃん相手だとちょっと突っかかるところあるからね。でもそれも単純に美空ちゃんの事が嫌いなんじゃなくて、そういう態度を取ると美空ちゃんが構ってくれるからそうしてるって感じに見える。 「きゃああああ~~~~~!!!」 突然、甲高い悲鳴。美空ちゃんだ。わたしと梨々花ちゃんがビクッとしてドアの方を見ると、次の瞬間パニックになった美空ちゃんが駆け込んできた。 「ど、どうしたの美空ちゃん!」 「何があったの?」 わたしたちが聞いても、美空ちゃんはへたり込んで頭を抱え、あわあわと落ち着かない様子。 「美空、突然どうしたカル?」 今度はタスカルくんがリビングにやってきた。濡れた体を拭きもしないでタオル一枚腰に巻いただけ・・・って、た、タスカルくんすごくおっきくしちゃってる・・・!? 「きゃあ!?た、タスカル君!なにそのおち・・・お、おっきいの!」 「何を驚いてるカル。僕は狸なんだから、当然ビッグサイズに決まってるカル」 「ふ、ふじゃけんにゃー!オメーみたいなガキンチョにそんなキングサイズのキ〇タマついててたまるかー!」 美空ちゃんは梨々花ちゃんの後ろに隠れて半泣きになってる。普段のニヒルな感じが吹っ飛んでて、全然余裕が無い。 「そうだよ、そんな大ぶりのバナナみたいなサイズ、お兄ちゃんのエロ漫画でしか見た事ないよぉ!」 梨々花ちゃんも軽く動揺してるみたい。お兄さんのえっちな本を見てる事自白しちゃってる。タスカルくんは威風堂々とした立ち姿で恥じる様子も無い。 「僕のパパなんて、最早キ〇タマが敷物みたいになってるカル。国一番のタヌキオヤジと呼ばれているのは伊達ではないカル」 それ多分陰口じゃないかな・・・。タスカルくんのお父さん、腹黒い性格なのかも? 「うるさいうるさいうるさい!は、早くしまえよぉ!」 「し、しまうと言うか小さくしてよー!」 きゃーきゃー言う二人を見て、タスカルくんはにやっと笑うと腰を振り始めた。 「おやおやぁ?どうやらようやく僕のオスとしての魅力に気付いたようカル。ほれほれ、もっと近くで見せてやるカル」 嫌がって悲鳴を上げる梨々花ちゃんと美空ちゃん。うん、これは良くない。タスカルくんを怒るのはかわいそうだけど、ちゃんとダメな事は叱ってあげなきゃ。わたしはタスカルくんの前に進み出た。 「タスカルくんさぁ・・・ひどいよ。何で美空ちゃん達に意地悪するの?悲しいじゃん」 「あ、朝霞・・・?」 タスカルくんは私に注意されるとは思ってなかったのか、少し怯んだ。 「美空ちゃんは親切でタスカルくんの事洗ってあげたのに、何でえっちな嫌がらせするの?そんな意地悪な男の子だって思わなかったよ・・・女の子の嫌がる事を嬉しそうにされたら、タスカルくんの事許してやれないよ」 静かに言葉を続けるわたしの方を怯えた顔で見つめるタスカルくん。もう一押し、かな。 「もう〇すしかなくなっちゃったよ。・・・チェンジ、マジカヨ」 かぁっとわたしの体が熱くなる。体の内側から力が高まり溢れる感覚。筋肉が膨れ上がり、身長も一気に伸びる。フィジカルへの変身は、いつもすごい万能感と闘争本能をワレにもたらす。ワレは怒りの咆哮をあげた。 「タスカルゥーーーッ!!!」 「ひ、ひいぃぃいカル!」 悲鳴を上げるタスカルに、ワレは掴みかかった。下から手を入れタスカルの股を掴む。既に股間は哀れなほどに縮み上がっていた。 「お・・・お願いカル・・・!僕のムスコを握り潰さないで欲しいカル・・・!」 「ムスコは可愛いかぁ・・・!?ならば、こうだ!」 ワレはもう片方の手でタスカルの肩を掴み、ボディスラムの要領で床に叩きつけた。無論、命に別条がない程度の強さでだ。 「ご・・・ごめんなさいカル・・・もうしないカル・・・」 タスカルが謝罪を口にしたので、ワレは変身を解除し元通りのわたしに戻った。これで少しはタスカルくんが懲りてくれるといいんだけど。 「み、美空ちゃん。朝霞ちゃんを怒らせないように気を付けよう・・・」 「あ、ああ。そ、そうだな・・・」 あ、二人にも怖がられちゃったかも。やりすぎちゃった・・・?

コメント (16)

white-azalea
2025年08月31日 04時33分

早渚 凪

2025年08月31日 06時47分

柚子ゆず
2025年08月30日 11時09分

早渚 凪

2025年08月30日 14時50分

T.J.
2025年08月30日 01時49分

早渚 凪

2025年08月30日 14時50分

thi

朝霞さんは変身していなくても精神が筋肉です

2025年08月29日 14時54分

早渚 凪

大人しい子ですが、意思はしっかりしています。そして変身すると気が大きくなり一人称も変わりますが、別に人格が二つある訳では無く単に気性が荒くなってるだけです

2025年08月29日 15時39分

M.T.
2025年08月29日 14時51分

早渚 凪

2025年08月29日 15時37分

へねっと
2025年08月29日 13時02分

早渚 凪

2025年08月29日 15時37分

五月雨
2025年08月29日 12時35分

早渚 凪

2025年08月29日 15時37分

うろんうろん -uron uron-
2025年08月29日 11時41分

早渚 凪

2025年08月29日 15時36分

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2024年7月よりAIイラスト生成を始めた初心者です。 基本はオリジナルキャラで、まれに二次創作作品を投稿します。オリジナルキャラに関しては、エロ系・グロ系含み完全コラボフリーですので気軽に連れて行ってください。 年齢区分は全年齢~R-15を中心に投稿します。R-18作品もたまに投稿しますが、現在はサイト内生成のみでイラスト生成を行っていますので、規約違反を含むR-18作品(性器描写等)は投稿できません。 ストーリー性重視派のため、キャプションが偏執的かと思いますがご容赦願います。

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