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武者蒼穹伝 (美璃亜&蒼火亜)
見習い僧侶 美璃亜(みりあ) ― 優しさこそ、最強ノ祈リ ― ■ 設定概要 まだ十六の若さながら、山寺「蒼蓮院」の修行僧。 祈りによって人々の心を癒やす術を学んでいたが、 争いの中で無力感を抱いていた。 ある日、薬草採りの旅の途中で盗賊に襲われ、 護衛として同行していた友人蒼火亜とともに危機に陥る。 そこに現れたのが、旅の僧・有理詩亜。 彼女の“祈り”が光となり、盗賊たちの心を静める。 > 「……祈りって、こんなにも強いものなんですね。」 美璃亜はその瞬間、有理詩亜の後ろ姿に憧れ、 弟子のように同行を願い出る。 以後、有理詩亜の教えを受けながら旅を続けることとなる。 ■ 性格 おっとりしているが芯が強く、 人の痛みを感じ取る優しい心の持ち主。 争いを避けるが、仲間のためなら命を懸けて立つ。 > 「わたしの祈りは……戦う人たちの心を護るためにあります。」 ■ 能力 祈法・光珠(こうしゅ):小さな光球を生み出し、傷を癒やす。 護陣・蒼輪(そうりん):祈りの結界で仲間を包み守る。 清魂符(せいこんふ):邪気を鎮める浄化符。 ■ 立場 所属:蒼蓮院 属性:光/水 二つ名:“蒼祈の徒(そうきのと)” 🔥 見習い侍 蒼火亜(そふぃあ) ― 剣ハ命ヲ護ルタメニ ― ■ 設定概要 十七歳の若き女侍。 師の命を受けて、僧院へ祈りの旅に出た美璃亜の護衛を務めていた。 もともと剣の才に優れ、 地元の道場では「紅の剣姫」と呼ばれていたが、 自らの剣で命を奪うことに恐れを抱いていた。 盗賊に襲われた際、震える手で剣を握る彼女を救ったのが、 有理詩亜の光の祈り。 彼女はその姿に“戦わずして救う強さ”を見出し、 心から敬意と憧れを抱くようになる。 > 「わたし、剣しか知らなかった。 でも、祈りの強さを見て……守るって、こういうことなんだって思った。」 以後、有理詩亜の旅に半ば無理やり同行する形でついていくが、 次第に“心で斬る侍”として成長していく。 ■ 性格 明るく活発で、ちょっとお転婆。 口調は元気な少女らしい話し方(例:「〜だよ!」「〜なんだから!」)。 感情表現が豊かで、美璃亜を妹のように守る。 > 「有理詩亜 様の背中……いつか、あの人みたいに誰かを救える剣になりたい。」 ■ 能力 紅焔斬(こうえんざん):心の炎を刃に宿す一閃。 風影突(ふうえいとつ):軽やかな足さばきによる突進技。 護剣ノ舞(ごけんのまい):仲間を背に立ち、守りながら戦う剣舞。 ■ 立場 所属:紅天流剣術見習い 属性:火/風 二つ名:“紅ノ刃姫(くれないのじんき)” ■ 有理詩亜との出会い ある山道、夕暮れの霧の中。 美璃亜と蒼火亜は、旅の帰り道で盗賊団に囲まれていた。 蒼火亜は必死に刀を抜くが、 多勢に無勢。 倒れた美璃亜を庇うように立つ――その刹那、 祈りの声が響いた。 > 「……争いを捨てなさい。 闇に生きる者にも、光は届く。」 現れたのは、白い僧衣を纏う有理詩亜。 掌から放たれた蒼光が辺りを包み、 盗賊たちの心の闇を静かに溶かしていった。 美璃亜は震える手で数珠を握り、 蒼火亜は刀を鞘に納めたまま見上げる。 > 「あんな強さ……あたしも、欲しい。」 「あの人の光を、少しでも学びたい……。」 ――こうして三人は、運命の旅路を共に歩み始めた。 のちに“転生の導き手たち”と呼ばれる存在たちの、 最初の出会いであった。
