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女子高生はゴーストに覚醒する………♡ (青葉 光)
第一幕では星を操る魔女として観客を魅了した青葉光は、ステージ裏で静かに衣装を脱ぎ、新たに白と青に染まる“おばけのローブ”に袖を通した。ふわりと広がる袖は夜風を受けて舞い上がり、まるで幽霊そのものが空を漂うように揺れる。 「次は……あなたの心をふわっと浮かせちゃうよ?」 鈴のように響く声とともに、光はカボチャランタンの上にひらりと飛び乗り、青い火の玉がその周囲に灯る。観客たちは驚愕と歓声をあげ、彼女の姿に目を奪われる。魔女の威厳を脱ぎ捨てた光は、今や“楽しさを振りまく精霊”となって、ステージ全体を明るく包み込んでいた。 紅葉のダークで妖艶なおばけ衣装とは対照的に、光のおばけは明るく無邪気。しかし、その瞳の奥には確かな自信と演者としての誇りがあり、観客たちの心には「次は何が起こるのか」という期待だけが増していくのだった。
