三択聖尼と御美籤(ゴミクジ)問題
学院の中庭に、いつの間にか怪しい屋台が出ていた。 朱塗りの台、意味深な布、 看板には堂々と――「御美籤」。 「ふひひ、本日の共通題目はおみくじですぞ~」 東方風に着替えた巫女姿の三択聖尼シャーリーが、 三本の箱を並べて笑う。 太良 小好 最狂 「どれを選んでも良いですぞ~。責任は各自で」 学生が最狂を引くと、札にはこう書かれていた。 最狂 「今日は何をしても話題になります。 良くても悪くても、逃げ場はありません」 「……呪いでは?」 「運命ですなぁ」 その直後、誰かが看板を指さした。 「……御美籤って、 ゴミクジとも読めません?」 シャーリーは首をかしげる。 「? “美しい籤”ですぞ?」 その日の夕方、掲示板に貼られた通達は短かった。 通達 「三択おみくじ屋台は、 悪意より無自覚が強いため、厳重注意とする」 屋台は消えた。 だが噂だけが残った。 「……最狂、当たってた」
