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真っ赤な瞳と唇と
「カタリナ、ご一緒してよろしいかしら」 カフェで、友人とお茶を飲んでいた、赤と青のグラデーションヘアーの派手な容姿の不良学生のようなカタリナに声がかかる。 「ああ。珍しいな。いいぜ」 お茶が入ったカップをてに近づいてくる、同じく魔法女学院の生徒。 紅い波打った豊かな髪に、自信ありげな表情と態度、そして、どこか底意地の悪さを感じさせる表情。 事実、彼女はカタリナの向かいに座っていた青い髪の女生徒に。 「ツッ・・・・・」 エカティアにわざとらしくぶつかる。 眼鏡が床に落ちた。 お茶のカップが波打ち、しぶきがエカティアの淡い青の髪と、ぬけるように白い顔に襲い掛かる。 「ティア!!大丈夫か」 カタリナが杖を取り出、瞬時に詠唱をすると、瞬時に細かな水の霧が湧き、彼女の髪と顔を清め鎮めた。 「あら、ごめんあそばせ。あまりに地味で気が付かなかったわ」 「おい?」 カタリナが、怒気を浮かべながら立ち上がと。 「お前たち!!何をしている!?」 そこに、カフェのドアを開けて、女性?中性的に見える美形のエルフが入ってきた。 「あっ、センセ。やべ……」 彼女達の教官である、新任教師ブローナだ。 「何でもありませんことよ。ちょっとこぼしてしまっただけですわ」 そんなことでごまかされるブローナではない。 席に近づいてくる教師を見て。 「帰る……」 とうのお茶を掛けられた青髪の少女が、ポツリと言い、立ち上がった。 「あっ、おい……」 カタリナが呼び止めるが、そのまま。 「ブロント……、あなたは邪魔……」 すれ違いざまにブローナの耳にかすかな呟きが届く。 眼鏡を外したその表情は思いの他大人びていて。 真っ赤な瞳と紅い唇が、艶めかしく光っていた。
