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蒼穹のフロンティア (ヴォイド側主力量産機)
ヴォイド主力量産機体 ― 〈クラーケン級〉 [外観とデザイン] 形状: 人型ではなく、深海生物や甲殻類を思わせる異形。全体は有機的な曲線と装甲の硬質感が入り混じった「バイオメカ」的なデザイン。 両腕: 巨大な鉤爪状のアームを持ち、切断・捕縛・防御に加え、そこから高出力レーザーを照射可能。 頭部: 明確な「顔」はなく、多眼のように光るセンサー群が並び、不気味な印象を与える。 装甲: 金属質だが滑らかに波打つ外殻。動くたびに生物的な脈動が見える。 ヴォイド側呼称・型式体系 [基本思想] ヴォイドは人口が極端に少ないため、主戦力はAI制御の無人機。 彼らの文化では「機械=兵器」というより「兵器=種族を継ぐ器」と捉えられ、名称も有機的かつ象徴的。 地球軍が便宜的に「クラーケン級」と呼称している機体にも、ヴォイド内部では体系的な正式型式名と種族的な「名」が与えられている。 [正式名称] 型式記号: VX-Θ(ヴォイド・エクスプロイト Θ) “VX”=Void Xenobeast(ヴォイド異形兵器)を略す軍内部コード。 “Θ(シータ)”=群れの中心、触手を象徴するギリシア文字。 ヴォイド側正式名称: 〈ドレアス〉 異星文明の古文書に残された「深淵に棲む捕食者」の名を転用。 意味は「渦を巻いて獲物を呑み込むもの」。 → 地球軍呼称:〈クラーケン級〉 → ヴォイド呼称:VX-Θ〈ドレアス〉 [運用区分] 1. 無人機(標準型 赤色) AI制御のみ。数で押す群体戦闘を担う主力。 2. 有人機(指揮・エース用 黒色) 高階級のエースが搭乗するための制御系を追加。 「器に魂を入れる」儀式的な意味を持つ。 [技術的背景] 起源: 木星圏に残された異星人(失われた文明)のデータを基盤に、ヴォイドが生体素材と機械技術を融合させて量産化。 システム: 中枢制御はAIに近いが、有機的な反射神経を持つため通常のメカより俊敏。 兵装: 鉤爪からの高出力レーザー照射(貫通力重視、連射は不可) 肉弾戦における爪撃・切断攻撃 一部個体は背部から触手状の補助アームを展開し、電子戦妨害を行う。 [運用と特徴] 戦場適性: 主に艦隊戦における接近戦や拠点攻略に投入。単機性能はファランクス級以上、ヴァルキリア級未満だが、群体戦術で猛威を振るう。 弱点: 有機部位が存在するため、プラズマ兵器や高熱に脆い。 戦術: 群れを成して獲物を包囲・捕縛するように行動するため、「深海の怪物」に例えられる。
