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蒼穹のフロンティア (ノーラ・アーシェリー少尉)
ノーラ・アーシェリー(Nora Arshely) 階級:少尉 年齢:19歳 所属:テンペスト ファランクス隊(ロレンツォ隊の補充パイロット) 搭乗機体:AU-07M/L「ファランクス・ランサー」 人物像 性格:外見はクールに見えるが、内面は情熱的かつ好奇心旺盛。自信家だが他者への尊敬も忘れない、人懐っこいタイプ 私は宇宙(そら)で生まれた世代。地球の常識じゃ、私の心は測れないですよ?」 幼少期から宇宙空間で育ち、無重力環境での空間認識能力に優れている。 士官学校では「感覚で機体を操る天才型」と称される。 目標はアリシアのような“艦隊の象徴”になることだが、それを声高に言わず、静かな闘志として燃やしている。 戦場を「恐れる場所」ではなく「生きる場所」と感じており、出撃前には必ず笑顔を見せる。 人間関係 アリシア 「あの背中に追いつきたい」と憧れ。アリシアからも強い光を感じ取られ、一目置かれる ロレンツォ 直属の上官。ロレンツォは内心「こいつは化ける」と期待しており、訓練を厳しくする アーサー 「宇宙の波動を読む人」と本気で思っており、尊敬と興味の対象。アーサーもノーラの直感力に注目している ミリア 明るい先輩として尊敬。ミリアの “笑顔の強さ” に新世代として共鳴 ソフィア 一番よく衝突する相手。「理屈じゃなく勢いで突っ走る後輩」にソフィアが嫉妬混じりに突っかかる イザベル 射撃データを正確に送ってくれる“信頼の頭脳”。尊敬しているが、たまに緊張して噛む リリア 宇宙育ちのため地球の言葉や慣習に疎い彼女にとって、リリアは「心の翻訳機」的存在 フェリックス 仲間として好意的に接するが、フェリックスがイザベルを気にしていることをすぐに察知し、「応援する立場」に回る ファランクス・ランサー (Lancer) (型式番号︰AU-07M/L) ―テンペスト現地改修・中距離強襲支援型アーマードユニット― 開発経緯 地球連邦軍標準型アーマードユニット「ファランクス(AU-52系)」の運用データをもとに、 第7機動艦隊テンペスト整備班が独自に現地改修を施した試作モデル。 アサルト(強襲)型とリコン(索敵)型の性能を半分ずつ統合することで、 戦況に応じた万能運用を目指したが、その結果、従来パイロットには扱いづらいピーキーな機体特性を持つこととなった。 「半端」と評されるその性能は、裏を返せば **「すべての状況に対応できる可能性を秘めた未完成機」**である。 機体コンセプト “盾の陣形を崩さず、槍のように戦場を貫く” ファランクスが持つ防御力と安定性を基盤に、 肩部2連装中距離レールキャノンにより、高い貫通力と瞬間制圧力を得た突破支援機。 索敵センサーを搭載し、後衛の眼としての役割も担うが、 その制御系統は非常に複雑で、機体は常時バランスを崩す挙動を見せる。 一般パイロットでは制御不能と判断されたが、 宇宙生まれで空間認識能力に優れるノーラ・アーシェリー少尉が乗り込むことで、 初めて機体の性能が引き出されるに至った。 主兵装・装備 武装説明 MRG-24《デュアル・ミディアムレールキャノン》 右肩2連装中距離砲。高収束レール発射機構を採用。徹甲弾・EMP弾の交換運用可能 BR-52C フォトンライフル 手持ち汎用ライフル。可変出力により中〜近距離戦闘に対応 タワー型マルチアーマーシールド 左腕装備。内部に予備センサーを搭載し、弾道制御の偏差補正を担う 高機動姿勢制御スラスター 重心偏差を逆に利用し、旋回性能と不規則機動に長ける 機体特性 総合評価:汎用/中距離支援/前線突破支援 長所: ・汎用性の高さ ・敵防衛線の綻びを突く制圧射撃能力 ・テンペスト艦橋との高密度データリンクによる索敵支援 短所: ・扱いには高度操縦センスが必要 ・エネルギー分配が不安定で、無計画な射撃は即オーバーヒート ・特化型ユニットには火力・機動面で一歩劣る テンペスト内での評価 アリシア・ヴァレンタイン大尉:「中途半端ではない。これは、新しい戦い方への第一歩よ」 ロレンツォ・バルディーニ大尉:「乗りこなせる奴がいるなら、それは兵器じゃなく相棒になる。ノーラにはその資格がある」 イザベル・カルヴァン少尉:「射角と偏差を瞬時に補正する能力は極めて高い。彼女の技量が機体の欠点を“特性”に変えている」 リリア・ハートレイ少尉:「通信で感じます。この機体は、揺れながらも未来へ進む“槍”の波動です」 総評 AU-07M/L《ファランクス・ランサー》は、従来の枠では測れない「新世代の戦場」を切り拓く先駆機である。 そしてその槍を握るにふさわしいのが、ノーラ・アーシェリー少尉である。
