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女子高生はサイボーグヒーローに覚醒する………♡ (霧島 紅葉)
霧島紅葉は、撮影スタジオのライトが点灯する音を合図に、胸元の装甲を軽く叩いた。 赤と黒のサイボーグスーツは、彼女が徹夜で仕上げた自作コスプレ。細部の関節パーツも、人工筋肉のように動く特殊素材も、すべては“本物のヒーローになりたい”という純粋な憧れから生まれている。 「カメラ準備よし……よし、霧島紅葉、変身シークエンス開始!」 そう呟いた瞬間、彼女の表情はスイッチが入ったように一変する。 普段は恥ずかしがり屋の彼女も、このスーツを着ると別人のようなヒーローオーラをまとい、指先のポーズひとつで世界を救う準備ができてしまう。 だが撮影が終われば、緊張で耳まで真っ赤になりながら、 「き、今日は良いのが撮れたね……!次は光のエフェクトも追加したいな……」 と小さな声で呟く。 ——それは戦うためのスーツではなく、自分の殻を破り、夢を形にするための“コスプレ装甲”だった。
