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蒼穹のフロンティア【小さな灯火がくれた安らぎ】
ユナ・アストリンは、どこか不思議な力を持つ少女だった。 出会った当初から、彼女はアリシアに自然と懐き、 まるで迷子の子猫のように後ろをついて回った。 やがてその距離はさらに縮まり、 気づけばユナはアリシアの部屋に来て、 当たり前のように同じベッドで眠るようになった。 ユナの無邪気な寝顔、安心しきった寝息、小さな手の温もり―― それらは、戦場で傷つき疲れ果てたアリシアの心に 静かで確かな癒しを与え続けていた。 アリシアは時折、眠るユナの姿を見つめながら思う。 自分の中にこんな“母性”があったのかと。 守りたい、失わせたくない。 その想いだけが、戦い続ける決意をもう一度固めさせてくれる。 たとえ外の世界がどれほど苛烈でも、 ユナの屈託のない笑顔と、安らかな寝息があるかぎり―― アリシアは再び立ち上がれる。 小さな少女は、アリシアにとって確かに“希望の灯火”だった。
