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デザイン室の魔法使い♡ (霧島 紗耶)
――夕方の光がオフィスの窓を淡く染めはじめる頃。 霧島紗耶は、デザイン部門の自席に腰を下ろし、ひと息ついた。 「ふぅ……あともう一案、仕上げちゃおうか。」 白い指先がマウスを走らせるたび、画面の中のレイアウトが生き物のように形を変えていく。 クライアントが求める“理想のイメージ”――それに辿りつくためのパズルを、彼女は軽やかに組み上げていく。 周囲では同僚たちのキーボード音や打ち合わせの声が混じり合い、 広告代理店〈ルミナスクリエイト〉特有の活気が満ちていた。 紗耶は椅子に深く座り直し、脚を組み、ふっと微笑む。 「やっぱり、この瞬間が一番好きかも。」 ひらめきが形になり、世界へ届く準備を整える――。 誰かの心を動かすデザインを生み出す、その高揚感。 夕暮れのオフィスで、霧島紗耶の物語は今日も静かに進んでいく。 明日の自分に、もっといいものを作らせるために。 ※おまけアリ………♡
