1 / 10
コスモスの夢路に導かれて………【ソフィア&ミリア】
戦場で心も身体もすり減らし、限界を迎えたソフィア・ラインベルクとミリア・カーヴェル。 傷だらけの魂を抱えたまま二人が辿り着いたのは、無数のコスモスが揺れる静謐な花畑だった。 それは現実ではなく――散っていった英霊たちが編み上げた“精神世界”。 仲間たちの優しい気配が、花弁に、風に、光に宿り、 疲れ果てた二人の心をそっと包み込む。 ソフィアは柔らかな笑みを取り戻し、 ミリアは小さな花を手にして安堵の息をつく。 彼女たちはまだ戦いのただ中にいる。 それでも英霊たちは、コスモスの花畑を通して語りかける。 ――「大丈夫。まだ歩ける。」 そうして二人は、静かで優しい“導き”の中へと吸い込まれていった。
