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女子高生は雨の日のしあわせに覚醒する………♡【霧島 紅葉】
雨に濡れた街を、霧島紅葉は傘を差して歩いていた。 フードの奥で揺れる赤い髪がネオンの光を反射して、彼女の横顔を静かに照らす。 家へ戻る頃には、指先まで冷えきっていた。 ふぅ、と息を吐きながらコートを脱いだ紅葉は、温かい紅茶を一杯いれる。 窓の外では、まだ雨が優しく降り続けていた。 紅茶の湯気に頬をゆるめ、カップを両手で包むように持つ紅葉。 そのひと口は、外の寒さも、今日の疲れも、そっと溶かしていく。 静かな雨音に耳を傾けながら、彼女はゆっくりと心をほどいていった。
