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ブロント少尉、山ガール(ただし紺ソ)出撃す!

「ふふ……これぞ“最新型登山乙女兵装”である」 ブロント少尉は、早朝のアイピク島前哨基地でひとり鏡に向かって頷いた。 カラフルな登山パーカーにチェックのスカート―― 一見すると、おしゃれ山ガールそのものだ。 だがその脚に伸びているのは、凛とした紺色の無地ニーハイソックス。 流行とは無縁のその色合いが、彼女の軍人魂を静かに物語っている。 そして、その足元には本物のジャングルブーツ。 ウエストには重厚な装具帯、手榴弾型ポーチや懐中電灯、水筒、無線機アンテナがずらりと並び、背には戦闘用100リットルザックが堂々とそびえる。 「ミニスカとニーハイ、そしてブーツ……これが“野戦対応型絶対領域”だな。最前線でも可愛く、強く、機能的であれ……」 意味不明の美学をつぶやきつつ、ブロント少尉は整地の石段を一歩ずつ踏みしめていく。 そこへ、訓練帰りの富士見軍曹が現れる。 「……ちょっと待て。なんで朝っぱらから、そんな格好で島の奥地に向かってるの?」 「ハイキングだ。私は今、山ガールである」 「その紺ソの主張強すぎない? しかも、見た目それ以外全部軍用。ブーツも本気じゃん」 「たしかに、靴と装具と荷物は戦場仕様だが……このニーハイが乙女の証である。つまりこれは“登山における戦闘美学”の到達点である」 「どこに向かってるか分からない理論はやめなさい」 ブロント少尉は、誇らしげに空を見上げ、太陽に向かって敬礼する。 「――では行ってくる。山と空に、恵みと制圧を」 そして、風に揺れるミニスカの裾の奥で、深い紺色のニーハイが陽に照らされ、ブーツとの無骨なコントラストを際立たせていた。 一礼してから、ずっしりした荷物を背負って彼女は進む。 山ガール(衣服)×レンジャー部隊(中身)―― ブロント少尉、本日も元気に任務に出撃す!

さかいきしお

コメント (21)

T.J.

ナイスふともも!

2025年07月16日 21時33分
Kinnoya

可愛い

2025年07月16日 15時46分
ガボドゲ
2025年07月16日 12時17分
へねっと
2025年07月16日 11時09分
Anera

見えぬ・・・

2025年07月16日 08時52分
翡翠よろず
2025年07月15日 23時46分
Ken@Novel_ai
2025年07月15日 22時07分
早渚 凪
2025年07月15日 15時19分

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