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獣の爪、天を裂く
クマ娘D.Wさん ぷーにゃんが獲物を横取りしてしまいました。 すいませんw ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 古代の樹海が密生するアイピク島の奥地。 ジャングルの静寂を切り裂くように、地響きが鳴った。 バサッ…バサッ…ドォン!! 跳ねる巨体。 鋭い咆哮。 振り返ると、そこには翼竜のような皮膚と、ティラノのような体格を持つ未知のドラゴン種が―― 「ここから先は、ぷーにゃんのなわばりくま🐾」 大地を踏みしめ、前に出たのは――銀髪のクマ娘、ぷーにゃん。 熊耳がぴくりと動き、深く息を吸うと、彼女の背中から気流が巻き起こる。 「ビーストクロー――ッ!」 指先から伸びる、黄金の爪。 ただの装飾ではない。これは獣性をそのまま具現化した“斬撃”。 ドラゴンが吠えた。 瞬間、その巨体が突進してくる。木々をなぎ倒し、恐るべき質量で迫る。 「くまくまくまぁぁぁぁッ!!🐾💥」 ぷーにゃんは一歩も引かず、拳を握り、逆に突進する。 振り下ろされた巨大な顎――だが、その咬合は恐竜由来の「引っかけ型」。熊のような圧砕力は無い。 「……喉元が甘いくま💡」 その一瞬のスキを突き、ビーストクローが咽喉を抉る! 黄金の軌跡が空を裂き、ドラゴンの咆哮が悲鳴に変わる。 骨の砕ける音が鈍く、しかし鮮明に響いた。 ぱきっ 「鳥みたいな骨くま🐾」 戦闘後、振り向くぷーにゃんの顔は、ほんのり得意げだった
