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【採集クエスト」】サゴヤシドーナッツクッキング

チェルキーたちが、採集任務で、偵察班が見つけたサゴヤシを採集、ドーナツを作ります。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 朝の光が木立を揺らす中、チェルキーは腰に手を当ててにっこりと笑った。 「よーし、今日のおやつはサゴヤシドーナッツだよ。まずは澱粉の取り方をちょっと見てみようか」 少尉はノートを開き、真剣な顔で「了解です、班長」と答えた。 プーにゃんは両手を上げて嬉しそうに「おやつー!」と叫ぶ。 チェルキーは手に持った棒で目の前のサゴヤシを軽く突きながら言った。 「偵察班がちょっと前に持って帰ってくれた分は、もう澱粉にしてあるからね。今日の採集は少し試して、どれくらい手間かかるか見てみよう」 少尉は首をかしげながら、 「でも、この幹を折っちゃって大丈夫ですか?」 と心配そうに聞く。 チェルキーはにっこり笑って答える。 「うん、大丈夫。サゴヤシって竹やキノコみたいに地下で繋がってるから、ちょっと幹を折るくらいじゃ全然平気だよ」 その言葉通り、プーにゃんが力いっぱい幹をへし折ると、「ぱきーん!」と音を立てて木の髄が現れた。 「んしょっ……ぱきーん!」プーにゃんは楽しそうに力仕事をこなす。 少尉は驚きつつ、「想像以上の力技ですね……」とメモを取り、チェルキーは横でにこにこ見守った。 採集した髄を水にさらして澱粉を取り出す間、チェルキーは野営用テーブルで生地作りを始めた。 「ほら、偵察班が持って帰った粉でドーナッツ作れるから、作業の合間におやつタイムできるよ」 プーにゃんは両手を粉だらけにしながら「こねこねー♪」と楽しげ。少尉は冷静に鍋を準備しつつ 「「なるほど、持って帰って粉にしておけば、サゴヤシでも普通におやつ作れるんですね!」」 作業中、チェルキーは小さく手振りしながらにこやかに解説。 「こうやって少しずつ取れば、サゴヤシの大本も傷めずに十分な量が手に入るの。今日の量で、全員分のドーナッツくらいは余裕で作れるよ」 焚火の上に小さめの土鍋を安定させて、何やら油を注ぐチェルキー。 「この油は島にあるココナッツヤシやアブラヤシから作ったんだ。キャンプ用の小鍋だから焦げないように。火傷にも注意してね」 やがて、黄金色に揚がったドーナツが皿に山盛りになった。湯気がふんわり立ち上る。 プーにゃんは目を輝かせ、かぶりつく。 「さくっ……もちもち!おいしい!」 少尉も一口味わい、 「資源価値も十分ですね。これは……未来食!」 もくもく食べ続ける。 チェルキーは満足そうに笑いながら、 「ね、サゴヤシってちゃんと力になるんだよ。小麦粉じゃなくても十分おいしいよ」 と締めくくった。 木立の中、サゴヤシドーナツの仄かな香りと共に、歓声と笑い声が軽やかに響いた。

さかいきしお

コメント (35)

T.J.
2025年08月22日 13時57分
Kinnoya

チェルキーちゃん👍

2025年08月21日 12時14分
gepaltz13
2025年08月21日 06時11分
BBぼるてっくす
2025年08月20日 15時18分
五月雨

わたくしはチキン味で🤤

2025年08月20日 13時40分
うろんうろん -uron uron-
2025年08月20日 13時33分
s024
2025年08月20日 13時22分
CherryBlossom
2025年08月20日 12時33分

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