🎸 カオスを奏でろ！ 『Chaos Crescents』結成

対カオス分室が、バンドを組みました。 https://suno.com/s/WiyhE8d8BouPp2kq ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「ブロント少尉！貴官の銃剣でスイカをカットした写真が拡散されているぞ！」 帝国自衛陸軍広報部の部長、鮫島一佐の怒声が響く。轟少尉はサングラスの奥で目を輝かせ、隣のリゼット少佐は無関心だ。 「はっ！一佐殿！広報効果は絶大かと！」 「絶大などと…！『対カオス分室』は、どこまでカオスを撒き散らせば気が済む！」 鮫島一佐が頭を抱えた瞬間、私、若菜少尉がニヤリと笑った。 「一佐殿、ご提案があります。この『対カオス分室』のカオス性を、**『自衛軍バンド企画』**に投入し、逆手にとって広報に利用してはいかがでしょう？」 鮫島一佐は、ドラムを叩くジェスチャーをする轟少尉を見て、戦慄した。 「ま、まさか、ブロント少尉の、あの**『カオスな歌声』**を国民に聞かせるつもりか！？」 「その『カオス』こそが、国民の記憶に残るのです！それに、彼女の**『必殺シンバルキック』**は最高の絵になります！」 轟少尉（ヴォーカル・ドラム）と、富士見軍曹（ギター）、リゼット少佐（ベース）、若菜少尉（キーボード/演出）の役割分担を聞いた一佐は、ついに観念した。 「……分かった。もう何も言うまい。だが、一つだけ約束してくれ。『銃剣でスイカを斬る』ようなパフォーマンスだけは、ステージ上ではやらないと」 「はっ！お任せください！」轟少尉は深く敬礼した。 こうして、史上最もカオスなバンド**『Chaos Crescents（カオス・クレセンツ）』**が結成された。 そして数週間後。非公式ライブで披露された楽曲が、ネットに衝撃を与えた。その破壊的なカオスは、住民の心を掴んだ。 轟少尉の「カオスヴォイス」が、高速ドラムビートに乗せて叫ばれる。 「論理の壁を蹴り破れ (Kick down the wall of logic)」 「秩序なんて邪魔なだけ (Order is just a nuisance)」 リゼット少佐の無感情なベースが土台を支え、富士見軍曹の超絶技巧ギターが観客の理性を揺さぶる。 そして、サビのクライマックス。 「CHAOS CRESCENT KICK!」 「理性が揺れる (Reason is shaking)」 「限界を超えろ! (Break the limit!)」 轟少尉の必殺キックがシンバルを打ち抜き、その衝撃音が会場を支配する。その光景は、まさに**「カオス」**そのもの。 「これが、**『対カオス分室』が奏でる、真の『カオスなハーモニー』**です」 広報部の鮫島一佐は、この映像を見た後、陸軍創立記念祭のメインステージでの公式ライブ依頼を決断した。 その顔には、恐怖と困惑、そしてほんのわずかな期待が浮かんでいた。