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女子高生は冬コーデの煌めきに覚醒する………♡【霧島 紅葉】
冬の夜、街を照らすイルミネーションが紅葉の赤い髪をいっそう鮮やかに輝かせていた。 白い息がふわりと昇るたびに、彼女はコートの襟を軽くつまみ、微笑みをこぼす。 黒のタイトなワンピースにふわりと羽織った白コート。 別の夜には、ゆったり温かなニットワンピースで街角に立ち、まるで光そのものを纏っているかのように目を惹く。 行き交う人々のざわめきのなかでも、紅葉だけはまるでひとつの冬景色の主役だった。 煌めく街並みに映えるその姿は、誰の視線も自然と奪ってしまう―― まるで夜の街に咲く、ひときわ眩しい“冬の紅”のように。
